桑の葉は日本の各地に自生するクワ科の落葉樹の葉です。昔からカイコの餌として使われてきた植物で養蚕の盛んな地方ではお茶にして飲む習慣がありました。日本では鎌倉時代から薬草として用いられてきた歴史があります。桑の葉は漢方では中薬に分類されています。最近の研究では桑の葉が持つ多くの健康効果が解明されて注目を集めています。
桑の葉の効果効能
では、桑の葉の効果効能を順に見ていきましょう。
- 整腸作用を促して便秘を改善
- 太りにくい体をつくるダイエット
- 肝機能を強化して二日酔いなどの予防
- 脂肪の増加を抑制してメタボ予防
- 食後の血糖値上昇をゆるやかにして糖尿病や合併症の予防
などが挙げられます。
具体的な働きは
便秘の改善:桑の葉茶の豊富な栄養成分のうちビタミン、カリウム、マグネシウム、鉄、ミネラル、食物繊維、フラボノイドが整腸作用を促します。
ダイエット:桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)が、小腸からの糖分吸収を遅らせる作用を持っていて太りにくい体をつくります。
肝機能の強化:桑の葉に含まれるフラボノイドには肝臓の機能を高める効能が期待できます。
メタボ対策:桑の葉にはシトステロールやスチグマステロールなどの植物ステロールや、食物繊維が含まれています。ステロール類や食物繊維は、脂質の吸収抑制の効能があるとされている成分で肥満患者を対象にした実験では、1ヶ月で平均2.1%のウエストダウンが確認されています。
糖尿病予防:桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)が、小腸からの糖分吸収を遅らせる作用を持っていて太りにくい体をつくります。糖分の吸収がゆるやかになり、食後の血糖値ピークの上昇を抑える作用で糖尿病の予防につながるとされています。