アシタバ(明日葉)は別名を八丈草(ハチジョウソウ)、明日草(あしたぐさ)、明日穂(あしたぼ)とも呼ばれるセリ科シシウド属の日本原産の植物で、房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の太平洋岸に自生しています。
和名の明日葉(あしたば)は「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」と形容されるほど、強靭で発育が速く生命力が旺盛なことに由来しています。
葉と茎が食用に使われますが、味に独特のクセがあるために天ぷらやバター炒め、おひたし、マヨネーズ和え等、多少クセを押さえる調理法が用いられています。伊豆大島では、アシタバを椿油で揚げた天ぷらが名物料理です。
また、伊豆諸島で土産品を開発する際は、とりあえずアシタバの粉を混ぜてみるのが定法で、いわゆる健康食品だけでなく、ケーキや蕎麦、焼酎、お茶、こんにゃく、アイスクリーム、アシタバの根入りドリンク等が販売されています。
日本のアシタバの市場流通量は1,500トンと推定されていますが、そのうちの約90パーセントはサプリメントなどの加工用に用いられ、野菜として流通するのはわずか170トンくらいです。
明日葉(あしたば)は便秘防止や利尿・高血圧予防・強壮作用があるとされ、緑黄色野菜としてミネラルやビタミンも豊富なことから、近年健康食品として人気が高まっています。
明日葉(あしたば)の特徴的な成分としては、カルコン類(キサントアンゲロール)やクマリン類を含み、これらの成分は抗菌作用を持っています。
また、中国でも薬用に用いられており、古くは明の時代に編纂された薬草辞典『本草綱目』に明日葉(あしたば)の名が見られるます。日本では江戸時代中期に貝原益軒の『大和本草』で八丈島の滋養強壮によい薬草として紹介されています。また、枯れる前に掘り起した根は薬用として朝鮮人参の代用品に利用されています。
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