健康茶 秘宝に含まれるビワ(枇杷)は、バラ科の常緑高木樹とその果実のことです。
中国南西部が原産とのことです。
日本には古代に持ち込まれたと考えられています。
中国系移民がハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルやブラジルに広まりました。
トルコ、レバノン、ギリシャ、
イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部などでも栽培されています。
植物学的な特徴として
葉は互生し、葉柄は短い。
葉の形は20cm前後の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打っています。
縁には波状の鋸歯があります。
枝葉は春・夏・秋と年に3度も伸長します。
花芽は主に春枝の先端に着き純正花芽です。
花期は11~2月で、白い地味な花です。
花弁は5枚。
葯には毛が密に生えています。
自家受粉が可能で、初夏に卵形をした黄橙色の実をつけます。
果実は花たくが肥厚した偽果で、全体が薄い産毛に覆われています。
長崎県、千葉県、鹿児島県などの温暖な地域での栽培が多い。
しかし若干の耐寒性を持ち、寒冷地でも冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能です。
露地成熟は5月~6月です。
ビワの実は食用や果実酒などにも利用されますが、
このページでは「ビワの葉」にスポットを当てます。
ビワは薬用として「大薬王樹」と呼ばれ、民間療薬として親しまれてもいます。
なお、以下の利用方法・治療方法は特記しない場合、
過去の歴史的な治療法であり、科学的に効果が証明されたものであることを示すものではありません。
ビワの葉はアミグダリンやクエン酸などを多く含み、乾燥させてビワ茶とされる他、
直接患部に貼るなど生薬(枇杷葉(びわよう))としても用いられます。
葉の上にお灸を乗せる(温圧療法)と
アミグダリンの鎮痛作用により神経痛に効果があるとされています。
ただし、アミグダリンは胃腸で分解されると青酸を発生します。
そのため、葉などアミグダリンが多く含まれる部位を経口摂取する際は、
取り扱いを間違えると健康を害し、最悪の場合は命を落とす危険性があるということです。
ビワの木は乾燥させると非常に硬い上に粘りが強い。
そのため、現在でも上記の薬用効果にあやかって、
乾燥させて磨いた物を縁起物の『長寿杖』と称して利用されています。
桃栗三年柿八年枇杷(は早くて)十三年・・・という言葉もあります。
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出典は”Wikipedia” より